林業は植林から伐採維持まで長い年月を要しますが、森林は「間」。空気の浄化、国土の保全、水資源のかん養。景観の維持等様々な公益的な機能を発揮しながら、最終的には木材生産という形で人間生活に大きく係わっています。

森の公益的な役割とは

森林は木材を生み出してくれるばかりでなく、いろいろな場所でさまざまな活躍をし、私たちの生活をより豊なものにしてくれています。このような森林の働きぶりは、奇想天外な仕掛けで見る人をあきさせない手品師を思わせます。

森林を守り育てよう

わが国は、森林が国土の7割を占めるなど、緑に恵まれています。森林の伐採量も成長量の半分程度であり、成長量に見合う伐採量の生態系が維持されることにより、快適な森林環境の保全が図られます。

近年は森林は、森林浴やキャンプなど人間性回復の場としての期待が高まっています。あらゆる機会をとらえて、緑と接し、森林の働きを理解し、その森林を守り育てることに手を貸すひため、ひとりひとりが動きで出す時期に、今きているのではないでしょうか。

森林のかくれた働き

イラストからみてもわかるように、森林は私たちの生活する周囲の環境を守ってくれる大変ありがたい力を持っています。

防災森林は木の根で土砂がくずれるのを防いだり、山林に降った雨を一度に流さずたくわえておいて、
少しずつ流す働きがあるので、森林のあるところでは、少々の雨では土砂くずれや洪水はおこりません。
空気の浄化森林には空気中の二酸化炭素を吸収し、新しい酸素を排出して空気をきれいにする働きがあります。
防風・防音風から畑や人家を守る働き、音をさえぎって静かにする働きがあります。
やすらぎレクリエーションの場として、私たちに安らぎや憩いの場をあたえてくれます。

木材はリサイクルする資源です

木材は棄てるところのないリサイクル可能な資源です。山の間伐材や製材からでる端材(はざい)を利用したした副製品として、幅広い用途に使われています。

おが●なめたけ、しめじの栽培利用
●オガライトの燃料利用
チップ●紙の原料として利用
●食事のときに使う、わり箸として利用
バーク●樹皮を高温醗酵させ、土地改良資材として利用